APRSソフトはUI-View32を使って気象局を運用してきた。Windowsの自動アップデートの度に
APRS Coreサーバーに接続する手間が必要であった。技術的な解決手段も在ると思われるが、小スペース省電力のRaspberry Piに交換、フリーウエアのLINUXを入れ、APRSソフトもアップデートが継続しているYAACを試してみようとトライした。
気象観測装置は9年間使っているVantage Vueを継続、コンピューターは新しくRaspberry Pi4に64bitPiOS(LINUX)とした。
普及が進んだRaspberry Pi5という選択もあったが、ファン付き放熱器ケースが4専用であった為、4の選択となった。
(ノンストップのADS-Bシステムをケースに入れただけのRaspberry Pi3で2018年から稼働させているが、自然停止することは無い)
使用するソフトウエア
・WeatherDisplay
・YAAC
・WXNOW.txtフォーマット変換pytonプログラム
□WeatherDisplayインストール
consolewd64arm.tar.gzをダウンロードして解凍
cd /home/pi/Desktop/consolewdfiles/Deploy/
sudo cp *.* /usr/lib/
sudo cp *.* /usr/local/lib/
cd /../
起動 sudo ./consolewd (停止 ctrl c)
□YAACインストール
sudo apt-get install openjdk-17-jre librxtx-java unzip
ブラウザ URLにhttp://www.ka2ddo.org/ka2ddo.YAAC.zipを入力
home/DownloadsフォルダにYAAC.zipがダウンロードされる
/home/pi に mkdir yaac
cd yaac
unzip ..//Dounloads/YAAC.zip
起動 java -jar /home/pi/yaac/YAAC.jar
□WXNOW.txtフォーマット変換pytonプログラム
Vantage Vueからラズパイへのデータ取り込みはWeatger Displayを使って一応上手く出来ている様であり、観測データーはログファイルに書き出されている。config.txtに標準フォーマットであるWXNOW .txtの書出しを設定するがうまく行かない。
開発者に問い合わせて解決するのが最良であるが、手間と時間を考えると腰が上がらず自己解決を試みた。
WeatherDisplayのログデーターからWXNOW.txtを作成するプログラムの要点
▫️WXNOW .txtフォーマットの調査
ネット情報で作成したがYAACに取り込めない、気象観測装置の違いによるのかなのかはっきりしないが、いくつかのパターンがある。
現在稼働しているシステムのWXNOW.txtを調べると月表示が2桁数字ではなく3文字表示であった。
例 7月 Jul (07ではない!)
1行目 mmm dd yyyy hh:mm<CR,LF>
2行目 321/000g003t094r000p000P000h80b10144<CR,LF>
mmm
321/000:風向 度/風速 mph
g003 :瞬間風速 mph
t094 :温度 華氏
r000 :時間降雨量 100分の1インチ
p000 :24時間降雨量 100分の1インチ
P000 :1日の積算降雨量 100分の1インチ
h80 :湿度 %
b10144:気圧 10分の1ミリバール
▫️Weather Displayが吐き出すログデーターフォーマットの解析
1行目がタイトルなのでデータ要素を知ることが出来る
▫️ログデーター最終(最新)レコードの取得
ログデーターは追記され最終行が最新となる
▫️観測データーの単位変換と桁数合わせ:摂氏→華氏、風速m /s→mph、時間雨量算出 etc
WXNOU.txtの単位に合わせてログデータの単位を変換する
数行を想定していたコード(Pyton)が2桁になりました。気象データのAPRSシステムへの公開が30分間隔なので、CrontabでWXNOW.txt書き出しを10分間隔に設定。
Weatger Displayのログファイルを読み、WXNOW.txtに変換するプログラムを作成する事にした。
・ログファイルの解析(フォーマット、記録形式・単位)
・WXNOW.textファイルの解析
・必要データーの単位とフォーマット変換(摂氏 ℃ →華氏 F)
・プログラムはラズパイ標準装備のPyton
10分毎の起動 crontab
3文字の月表示